面接でキャリアプランを聞かれ、言葉に詰まってしまうのは避けたいですよね。
そもそもキャリアプランを立てればいいのかも分からず、悩んでしまう看護師の方は多いです。
そこでこの記事では、企業がキャリアプランを聞く理由、答えの作り方、キャリアプランがないと感じるときの考え方、そして職種別の例文まで順番に解説します。
なぜ企業の面接でキャリアプランを聞かれる?

病院の面接でキャリアプランを聞かれたとき、面接官が知りたいのは「どんな看護師になりたいか」です。患者さんへの向き合い方や、認定看護師などの専門性を目指す姿勢が評価されます。
一方で、企業は採用と教育にお金と時間をかけるため、すぐに辞められることを何より避けたいと考えています。
そのため面接官は、キャリアプランの質問を通じて「この人は入社後の姿を具体的に描けているか」を確かめています。
5年後の姿が語れる人は、仕事の中身を理解したうえで応募していると判断されます。逆に「病院が大変だから企業に行きたい」だけの人は、仕事内容を知らないまま応募していると見なされやすいです。
つまりキャリアプランは、あなたの能力を試す質問というより、「長く働いてくれそうか」を確かめる質問です。
企業転職のキャリアプランの作り方

まずやってほしいのは、これまでの経歴を振り返ることです。
これまでの経験と強みを振り返る
キャリアプランは、これまでの経験から作ります。将来のことを先に考えても、根拠がないと面接官に伝わりません。
たとえば「新人指導を任された」「医師や薬剤師との調整役をよくしていた」「クレーム対応で患者家族の話を聞く役になることが多かった」というように、具体的に書きます。
次に、書き出した内容を企業の言葉に置き換えます。
・新人指導→人を育てた経験、説明する力
・多職種との調整→立場の違う人をまとめる力
・患者家族への対応→相手の不安を聞き取り、分かりやすく伝える力
・病棟の業務改善→課題を見つけて仕組みを変えた経験
看護師にとって当たり前の仕事が、企業では強みとして評価されます。ここで見つけた強みが、キャリアプランの土台になります。
応募先の事業内容と結びつけて5年後・10年後を決める
強みが見えたら、応募先の企業が何をしている会社かを調べます。会社のホームページで「事業内容」「募集職種の仕事内容」「求める人物像」の3つは最低限確認しましょう。
そのうえで、5年後と10年後を次のように決めていきます。
5年後は、募集職種で一人前になった姿を書きます。たとえば治験コーディネーター(CRC)なら「複数の治験を一人で任され、医師や製薬会社との調整を中心になって進めている」といった形です。
10年後は、5年後の延長線上にある少し広い役割を書きます。「後輩のCRCを育てる立場になる」「治験の立ち上げから関わる」など、その会社で実際にありうる姿にします。
キャリアプランがないと感じるときの考え方

実は「やりたいこと」が見つからなくてもキャリアプランは作れます。
「やりたくないこと」から消去法で絞る
「将来こうなりたい」がすぐに出てくる人は多くありません。臨床にいると目の前の業務で手一杯になり、先のことを考える余裕がないのは自然なことです。
そんなときは、逆に「これはもう続けたくない」ことを書き出してください。夜勤、不規則な休み、体力的な負担、命に直接関わる緊張感、患者家族とのトラブル対応。思いつくまま挙げていきます。
書き出したら、それを裏返します。「夜勤を続けたくない」なら「日勤で生活のリズムを整えて長く働きたい」になります。「命に関わる緊張感が重い」なら「医療知識を活かしつつ、少し離れた立場から健康を支えたい」になります。
やりたくないことの裏側にあるのが、あなたが本当に求めている働き方です。これがキャリアプランの出発点になります。面接では「やりたくないこと」をそのまま言わず、裏返した前向きな形で伝えてください。
企業で働く元看護師のロールモデルを探す
自分の中から答えが出ないときは、先に企業へ転職した看護師の話を参考にします。知らない世界の将来像を、一人で想像するのは無理があるからです。
探し方は3つあります。
1つ目は、SNSやブログで「元看護師」「看護師から企業」といった言葉で検索することです。治験コーディネーターや産業看護師、ヘルスケア企業で働く人の体験談がたくさん見つかります。「入社1年目は何をしていたか」「今どんな役割か」に注目して読んでください。
2つ目は、企業の採用ページにある社員インタビューです。看護師出身の社員が紹介されていれば、その会社で描ける将来像がそのまま分かります。
3つ目は、看護師の企業転職を扱う転職エージェントに聞くことです。実際に転職した人の事例を持っているので、「自分と似た経歴の人がどんな道を歩んだか」を具体的に知ることができます。
ロールモデルが見つかったら、その人を自分のキャリアプランの土台にして構いません。「あの人のようになりたい」から始めるのは、立派なキャリアプランの作り方です。
【例文】企業転職の面接で使えるキャリアプランの回答

あなたの経験に置き換えて使ってください。
治験・製薬メーカーを目指す場合の例文
治験コーディネーター(CRC)や製薬メーカーでは、医療現場を知っていることが大きな強みになります。医師や患者さんとのやり取りの経験を、治験の現場でどう使えるかを中心に話します。
<例文>
「5年後には複数の治験を一人で任され、医師や製薬会社との調整を中心になって進められる存在になりたいです。10年後には、治験の立ち上げの段階から関わり、後輩のコーディネーターを育てる立場として、御社の治験の質を高める一員になりたいと考えています。」
ヘルスケア企業を目指す場合の例文
健康相談サービスや医療系コールセンター、健康アプリを運営する企業などでは、相手の話を聞き取り、分かりやすく伝える力が求められます。患者さんや家族との対応経験を中心に話します。
<例文>
「5年後には、相談対応の中心メンバーとして難しい相談も任される存在になり、新しく入るメンバーの教育にも関わりたいです。10年後には、相談の記録から利用者の困りごとの傾向をつかみ、サービスの改善や新しい健康支援の企画に活かす役割を担いたいと考えています。看護師としての知識と現場経験を、より多くの方の健康づくりに活かして貢献します。」
面接に自信を持って臨もう
応募先の事業内容を調べて自分の経験と結びつける作業は、働きながら一人でやるには時間がかかります。「自分の経験がどの企業で評価されるのか分からない」と迷ったまま、面接の日が近づいてしまう人も少なくありません。
そんなときは、看護師の企業転職に詳しいアドバイザーに相談してみてください。あなたの臨床経験を企業の言葉に置き換え、応募先に合ったキャリアプランを一緒に作ることができます。
弊社シングルユニティでは看護師の企業転職をサポートしております。相談は無料で、転職を決めていなくても構いません。まずは下記の問い合わせフォームから、あなたの今の迷いをそのまま聞かせてください。



