面接で「苦労したことは何ですか」と聞かれると、弱みや失敗を口にすることになります。そのため、「正直に話したらマイナスになるのでは」と身構える人は多いです。

しかし、伝え方を少し変えるだけで、失敗談は「困難から立ち直れる人」という強みに変わります。

この記事では、「苦労したこと」の答え方の型と、あなたのケースに応用しやすい例文、避けたいNG回答までまとめました。最後までチェックしてください。

面接で「苦労したこと」を聞かれたときの答え方

面接で「苦労したこと」を聞かれたときの答え方

おすすめは、2つのステップで話す方法です。

・どんな状況だったかを短く
・何が大変だったか

そのうえで、どう苦労を乗り越えたかを聞かれたら、

・どう工夫して乗り越えたかを具体的に語る

この中で一番時間を使うのは、乗り越えた工夫の部分です。面接官が知りたいのは、苦労の重さではありません。困ったときに、あなたがどう動くかです。そのため大変だった話を長くするより、対処した過程を丁寧に話しましょう。

その学びが仕事でどう活きたかを聞かれるケースもあるので、回答を準備しておくとよいでしょう。

面接官が「苦労したこと」を質問する理由

面接官が「苦労したこと」を質問する理由

面接官がこの質問をするのは、経歴の裏にあるあなたの人となりを知りたいからです。理由は大きく3つあります。

困難への向き合い方を見るため

仕事には、思いどおりにいかない場面が必ずあります。そのとき投げ出さずに動ける人かを確かめています

物事の捉え方を知るため

同じ苦労でも、人のせいにする人と自分にできることを探す人がいます。企業が一緒に働きたいのは、後者です。

自社で活躍できるかを見るため

企業では、病院とは仕事の進め方が違います。数字の目標を追う場面や、目標のため他部署と組んで進める場面も増えます。新しい環境でも課題を乗り越えられるか。その見込みを、過去の苦労から読み取っています。

この狙いが分かれば、何を話すべきかが見えてきます。苦労の大きさを競うのではなく、乗り越えた姿勢を見せる。これが評価される答えです。

応用できる「苦労したこと」の回答例文

応用できる「苦労したこと」の回答例文

まず用意してほしいのは、あなたが実際に向き合った出来事です。よくある場面での例文を紹介します。

人間関係で苦労したエピソードの回答例文

病棟では、世代も職種も違う人と働きます。考え方がかみ合わず、ベテランの先輩と若手の間に立って苦労することも少なくありません。考えの違いで板挟みになった経験は、そのまま答えに使えます。

「病棟で、ベテランの先輩と若手の間に立つ場面が多くありました。指示の伝え方で、よく行き違いが起きていたため、先輩の意図を確認してから、若手に具体的な言葉で伝え直すようにしました。結果、連携がスムーズになり、ミスも減りました。」

ポイントは、相手を悪く言わないことです。人のせいにせず、自分がどう歩み寄ったかを話します。この歩み寄る力は、部署をまたいで動く企業の仕事でも活きます。

業務量の多さ・多忙で大変だった回答例文

忙しさに追われた経験も、立派な答えになります。大事なのは、その忙しさをどうさばいたかです。

「受け持ちの患者さんが多く、時間内に業務が終わらない日が続きました。そこで、朝のうちにその日の優先順位を書き出す習慣をつけました。急ぎの処置から先に片づけることで、残業を減らせました。」

優先順位をつけて動いた工夫を話すと、段取りのよさが伝わります。この力は、複数の仕事を同時に進める企業の現場でも役立ちます。

失敗から学んだことをアピールする回答例文

失敗談は、隠すよりも話したほうが好印象になります。そこから何を変えたかを、正直に伝えましょう。

「申し送りの内容を一部伝えきれず、次の担当者を困らせたことがありました。原因は、口頭だけに頼っていたことでした。それ以降、要点をメモに残して渡す形に変えました。同じミスは起きなくなりました。」

失敗を認めたうえで、再発を防ぐ工夫まで話すと印象が変わります。ミスへの向き合い方は、企業でも安全や品質を守る場面で重く見られます。誠実さと改善する力の両方が伝わるはずです。

避けたいNG回答例

避けたいNG回答例

熱心に話したつもりが、かえって評価を下げてしまう答え方があります。避けたいパターンを押さえておきましょう。

1つ目は、人や職場のせいにして終わることです。「先輩が厳しくて」「人手が足りなくて」と不満だけを並べると、ただの愚痴に聞こえてしまいます。面接官は、同じことを企業でも繰り返すのではと身構えるでしょう。

2つ目は、暗い印象のまま話を終えることです。ただ辛くて苦労したことだけで話を終わらせず、そこからどうやって立ち直ったのかというプラスの要素まで話をして終えられるように準備をしておきましょう。

転職のプロに相談しよう

準備をしても、本番でうまく言葉が出るか不安になる。その気持ちは自然なものです。

苦労したことは、答え方の型さえ持っておけば怖くありません。状況・大変だった点・乗り越え方・学びを準備しておき、人間関係、業務量、失敗の3つの型で自分の経験を1つ用意しておきましょう。

とはいえ、どの経験を選ぶか、企業の仕事にどう結びつけるかは、一人だと迷いやすいところです。

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