企業への転職を考え始めた看護師のあなたへ。

「今の年数で転職しても、企業に相手にされないのでは」と、求人を見ながら手が止まっていませんか?

結論から言うと、看護師の転職に「この年数でなければダメ」という決まりはありません。年数ごとに企業からの見られ方が違うだけです。

そこでこの記事では、経験年数別の市場評価と転職しやすい時期、年数が浅くても評価される準備の進め方をまとめました。ぜひ最後までチェックしてください。

看護師が転職しやすいタイミングと市場評価の早見表

看護師が転職しやすいタイミングと市場評価の早見表

結論から言うと看護師が転職しやすいのは3〜5年目あたりです。そのうえで以下、自分の年数がどの段階にあるのか、全体像を確認しましょう。

1〜2年目|第二新卒枠なら十分に動ける

1〜2年目の看護師は、第二新卒という枠で企業に応募できます。第二新卒とは、学校を卒業して就職したあと、数年以内に転職する人を指す言葉です。多くの企業がこの枠を設けており、社会人としての基本を身につけた若い人を育てる前提で採用しています。 

この年数の強みは、企業の仕事の進め方を素直に吸収できる点です。病院のやり方が体に染みついていない分、企業の文化に早くなじめます。採用担当者も、経験の量ではなく「学ぶ姿勢」と「辞めた理由の納得感」を見ています。

注意点は、応募できる職種が「未経験歓迎」の求人に限られやすいことです。治験コーディネーターの補助、医療機器メーカーの営業サポート、コールセンターの医療相談などが中心になります。年収も病院時代より下がることが多いので、数年先の昇給や賞与まで含めて条件を見ることが大切です。

関連記事:看護師2年目で病院を辞めて企業へ|転職先の種類とメリット・デメリット

3〜5年目|選択肢がもっとも広がる時期

3〜5年目は、企業転職においてもっとも求人の幅が広い時期です。病棟で一人前として動けるようになり、後輩指導やリーダー業務も経験している。それでいて年齢はまだ20代後半が中心で、企業が「育てがいがある」と見る年代にも収まっています。

この時期に応募しやすい職種は、医薬品や医療機器などの営業、治験コーディネーターや臨床開発モニターの正社員枠、医療機器メーカーのフィールドナース、産業看護師、保険会社の医療審査など、専門性を生かせる仕事が候補に入ってきます。

給与面でも、経験者として一定の評価を受けられるため、病院時代と同じ水準か、それ以上の条件で内定が出ることもあります。多くの転職エージェントが「転職するなら今のうち」とこの年数を勧めるのは、こうした理由からです。

関連記事:看護師3年目の企業転職は早い?おすすめの転職先と後悔しない進め方 

30歳以降|条件交渉とキャリアアップで勝負する

30歳以降の看護師は、企業から「専門性のある人」として見られます。認定看護師の資格、主任や師長の経験、特定の診療科での深い知識など。

一方で、30歳以降からの企業転職には壁があるのも現実です。企業は未経験の人を採用するとき、年齢が上がるほど「給料に見合う成果をすぐ出せるか」を厳しく見ます。20代と同じ「伸びしろ」だけでは通りにくいのが実情です。

だからこそ、「これまでの経験をどこで生かすか」を絞ることが大切です。たとえば、病棟の管理経験があるなら医療機関向けのコンサルタントや教育担当。専門診療科の経験があるなら、その分野の製品を扱うメーカー。経験と職種を一本の線でつなげて伝えられれば、若い人にはない評価を得られます。

看護師の転職は1〜2年目でもチャンスはある

看護師が転職しやすいタイミングと市場評価の早見表

とりあえず3年と言われ続けてきた看護師の世界ですが、企業転職では話が変わります。

「とりあえず3年」は絶対のルールじゃない

「3年は続けなさい」という言葉は、病院の中で育った常識です。3年目になれば夜勤リーダーや後輩指導を任され、一人前として扱われます。そのため病院同士の転職では、3年という区切りに意味がありました。

一方で、企業が看護師を採用する理由は「病院で一人前になったかどうか」ではありません。医療の基礎知識を持ち、患者さんや医師と話せる人がほしいのです。医療機器メーカーの営業サポート、治験コーディネーター、産業看護師。こうした仕事で求められるのは、点滴の手際よりも「医療の言葉が分かり、人と話せること」です。

つまり、企業転職では「3年目未満だから無理」という前提そのものがないと考えてください。

年数より優先して動くべき3つのサイン

年数を気にして我慢を続けるより、次の3つのどれかに当てはまるなら動き始めた方がいい時期です。

1つ目は、体調や睡眠に影響が出ていること。夜勤明けに眠れない、休日も疲れが抜けない。この状態で「あと1年」と耐えても、転職活動をする気力まで削られてしまいます。企業の仕事は日勤が基本なので、生活リズムを整えたい人にとっては転職そのものが解決策になります。

2つ目は、やりたい方向が病院の外にあると気づいたこと。「治験の仕事に興味がある」「予防や健康管理の分野に関わりたい」と具体的に思えているなら、病院で年数を重ねても、その方向には近づきません。気持ちが固まった時点が、動き始める時期です。

3つ目は、転職適齢期の節目が近いこと。企業は未経験者を育てる前提で採用するため、若い人ほど受け入れられやすい傾向があります。20代のうちに動くのと30代に入ってから動くのでは、応募できる求人の幅が変わります。年齢の強みを手放すのは、もったいない選択です。

転職活動を始める時期は?

転職活動を始める時期は?

企業転職の活動を始めるなら、入社したい時期の2〜6か月前が目安です。企業の採用は、病院と違って通年で行われています。

そのうえで、病院を退職する時期から逆算するのも大事な視点です。看護師の退職は、引き継ぎと人員補充の都合で、伝えてから実際に辞めるまで2〜3か月かかることが多いです。入社時期が噛み合わないと、そもそも内定とならないケースもあります。

関連記事:転職のおすすめ時期はいつ?後悔しないベストなタイミングを徹底解説

経験年数が浅くても評価される転職準備の進め方

経験年数が浅くても評価される転職準備の進め方

年数の浅さを補うのは、面接での伝え方と活動の進め方です。

退職理由は不安じゃなく今後やりたいことで伝える

年数が浅い人の面接で、採用担当者が必ず聞くのが「なぜ辞めるのか」です。ここで「夜勤がつらい」「人間関係が合わなかった」と答えると、「うちでもちょっと辛いことがあれば辞めるのでは」と受け取られます。

伝え方のコツは、「これからやりたいこと」を軸に先に話すことです。

たとえば、「病棟で患者さんの退院後の生活に関わる中で、病気になる前の段階で人の健康を支える仕事に興味を持ちました。」という形です。

この答え方なら、辞める理由が「不満」ではなく「目標」として伝わります。年数が浅いことも「早く目標に気づいたから動いた」と前向きに受け取ってもらえます。

在職中に進めて内定が出てから退職を切り出す

転職活動は、病院を辞めてからではなく、働きながら進めるのが基本です。

理由は2つあります。1つは、収入が途切れない安心感です。辞めてから活動を始めると、貯金が減る焦りから「早く決めなければ」と条件を妥協しやすくなります。もう1つは、企業側からの見え方です。在職中の応募者は「計画的に動ける人」と映り、退職後の応募者は「なぜ辞めてから探しているのだろう?何か問題があったのかな。」と疑問を持たれることがあります。 

とはいえ、夜勤をしながら企業の面接日程を合わせるのは簡単ではありません。企業の面接は平日の日中が中心です。夜勤明けや休みの日を面接に充てる、面接の日程調整を転職エージェントに任せる。こうした工夫で、働きながらでも活動は進められます。

まとめ

看護師の企業転職に「何年目でなければ」という決まりはありません。しかし、1〜2年目なら第二新卒枠、3〜5年目なら幅広い職種へ応募しやすい、30歳以降なら経験を生かした専門職と、年数ごとに勝負できる場所があります。大事なのは、年数を理由に立ち止まらず、今の自分がどう見られるかを知ったうえで動くことです。

ただ、自分の市場価値を1人で正しく見積もるのは難しいものです。「この経験は企業で通用するのか」「今の年数でどんな求人があるのか」は、企業の採用事情を知る人に聞いてみてください。

弊社シングルユニティでは、看護師の企業転職を積極的にサポートしています。あなたの経験を企業がどう評価するのか、まずは気軽な相談から一緒に確認していきましょう。

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