特定技能外国人の受け入れは、採用して終わりではありません。在留資格を期限内に更新し続けることで初めて長く働いてもらえます。

とはいえ、必要書類は本人分と会社分に分かれ、申請のタイミングも限られていて、初めてだと戸惑うのは当然です。

そこでこの記事では、神奈川県で特定技能人材を受け入れる企業が、ビザ更新(在留期間更新許可申請)でつまずかないために押さえるべき流れ・必要書類・費用・注意点を、実務に沿って整理します。

この記事があなたの企業の助けになれば幸いです。

特定技能の在留期間は?1号と2号で更新の考え方が違う

特定技能の在留期間は?

更新の進め方を理解する前に、自社の社員が1号か2号かを確認しておきましょう。ここが更新の前提になります。

特定技能1号の在留期間と通算の上限

特定技能1号は、在留期間が一定期間ごとに区切られ、期限が来るたびに更新を重ねていく在留資格です。1回あたりの在留期間は、本人や受け入れ状況に応じて複数の区分があり、許可された期間ごとに更新を繰り返します。

ここで重要なのが、1号には通算で在留できる上限が約5年と定められているという点です。これまで働いてきた期間も合算されるため、「あと何年更新できるのか」を会社として把握しておく必要があります。

上限が近づいている社員については、後述する2号への移行や、本人のキャリアをどう考えるかを早めに話し合っておくと安心です。在留期間や上限の具体的な区分は制度改正で変わることがあるため、自社の社員の在留カードの記載と最新の公的情報で必ず確認してください。

特定技能2号なら更新で長期就労も可能

特定技能2号は、より熟練した技能を持つ人材向けの在留資格で、1号とは更新の考え方が異なります。2号には1号のような原則5年などの上限がなく、要件を満たし続ければ更新を重ねて長く働いてもらえるのが大きな違いです。

つまり、長期で戦力として育てたい人材であれば、2号への移行が一つの選択肢になります。家族の帯同が認められる範囲など、1号とは異なる条件もあるため、本人の定着を考えるうえで2号は有力なルートです。

2号の対象となる分野や要件は拡大が続いており、自社の業種や社員が該当するかは最新情報の確認が欠かせません。「うちの分野でも2号に進めるのか」を知りたい場合は、行政書士など専門家に確認するのが確実です。

関連記事:特定技能とは?〜1号・2号の在留資格を含めわかりやすく解説〜

特定技能ビザ更新は早めの準備と書類の正確さ

特定技能ビザ更新は早めの準備と書類の正確さ

ここまでを踏まえると、ビザ更新で大切なのは結局2つ、「早めに動くこと」と「書類を正確に揃えること」に尽きます。

まず押さえる更新3ステップ(時期確認・書類準備・申請)

ビザ更新の全体像は、シンプルな3ステップで捉えると迷いません。

第1:在留期限の確認
第2:本人分・会社分の書類準備
第3:入管(出入国在留管理庁)への申請です。

最初にやるべきは、社員一人ひとりの在留カードで在留期限を確認し、社内で一覧にしておくことです。誰の期限がいつ来るかが見えれば、準備の遅れは防げます。

次に、本人が用意する書類と会社が用意する書類を分担して集めます。書類が揃ったら、管轄の地方出入国在留管理局へ申請します。この3つの流れさえ押さえておけば、更新は決して複雑な作業ではありません。

申請は在留期限より前から計画的に進める

審査には一定の時間がかかり、書類に不備があれば追加の対応を求められることもあります。期限直前に申請すると、審査が間に合わずに本人の就労や生活に影響が出かねません。

神奈川県内の社員であれば、管轄となる地方出入国在留管理局の窓口やオンライン申請の状況も踏まえ、社内では「在留期限の数か月前には書類集めを開始する」といった目安を決めておくと安全です。複数の社員を抱える企業ほど、計画的なスケジュール管理が効いてきます。

更新に必要な書類一覧|本人提出分と企業が用意する書類

更新に必要な書類一覧

更新で最も手間がかかるのが書類集めです。本人が用意するものと会社が用意するものを、はっきり分けて把握しましょう。

在留期間更新許可申請書など本人が用意する書類

本人側で中心となるのが、在留期間更新許可申請書です。これに加えて、顔写真や在留カード、パスポートなど、本人確認に関わる書類が必要になります。

申請書には本人だけでなく所属機関(会社)が記入する欄も含まれるため、本人任せにせず会社が記入をサポートする場面が出てきます。また、本人の状況によっては住民税の納税証明書など、納税や社会保険の状況を示す書類が求められることもあります。

本人が自分で準備しきれない部分は会社が声をかけ、二人三脚で進めると漏れが防げます。具体的に何が必要かは申請の区分や本人の事情で変わるため、最新の提出書類リストを確認しながら進めてください。

所属機関(企業)が提出する書類一覧

雇用契約に関する書類、賃金や労働条件を示す資料、会社の登記や事業内容が分かる資料、そして特定技能ならではの支援に関する書類などが含まれます。

支援に関する書類とは、外国人が安定して働き生活できるよう会社が行う支援の計画や実施状況を示すものです。これらを自社だけで整えるのが難しい場合、登録支援機関(外国人の生活サポートを企業の代わりに担う、国の認可を受けた機関)に委託していれば、支援関連の書類作成も任せられるケースが多くあります。

会社側の書類は種類が多く、決算や雇用の状況によっても変わるため、何が必要かを早めにリスト化することが準備の鍵です。

書類の漏れ・不備を防ぐチェックのコツ

漏れや不備を防ぐコツは、本人分・会社分のチェックリストを作り、提出前に二重で確認することです。

特に間違いやすいのが、記載内容の食い違いです。雇用契約書の労働条件と申請書の記載がずれていたり、有効期限の切れた証明書を添付してしまったりすると、追加説明を求められる原因になります。

「最新の書類か」「会社と本人の情報が一致しているか」をそろえて確認することで、多くの不備は防げます。書類の点検に不安があれば、提出前に専門家に一度目を通してもらうと、やり直しの手間を大きく減らせます。

費用と更新条件|不許可になりやすいケースと対処法

費用と更新条件

気になる費用と、不許可になりやすいケースについてお話します。

ビザ更新の費用

在留期間更新許可申請には、許可される際に納める手数料がかかります。窓口での申請とオンライン申請とで金額が異なる仕組みになっています。

手数料は見直しが続いている領域のため、申請前に必ず最新の金額を確認してください。

手数料そのものに加え、書類取得の実費などが発生する場合もあります。

更新にかかる費用を会社負担とするか本人負担とするかは、社内で方針を決めておくと、毎回の更新でのトラブルを防げます。

更新が許可される条件と不許可になりやすいパターン

更新は自動的に通るものではなく、一定の条件を満たしているかが審査されます。基本となるのは、契約どおりに適正に雇用され、納税や社会保険などの義務がきちんと果たされているかという点です。

不許可になりやすいのは、こうした義務に問題があるケースです。たとえば税金や社会保険の未納、申請内容と実態の食い違い、必要な支援が適切に行われていない、といった状況は審査でマイナスに働きます。これらは多くが日頃の労務管理で防げるものです。

普段から雇用と支援を適正に運用しておくことが、結果として最もシンプルな更新対策になります。具体的にどの条件が問われるかは制度改正で変わるため、最新の要件は公的機関の情報や専門家への相談で確認しておくと安心です。

不備や不許可があったときの対応策

万が一、書類の不備を指摘されたり、不許可となってしまったりした場合でも、すぐに就労ができなくなるわけではありません。まずは落ち着いて、何が原因だったのかを正確に把握することが第一です。

不備であれば、求められた追加書類や説明を期限内に提出することで対応できる場合があります。不許可となった場合も、理由によっては改善したうえで再申請を検討できることがあります。

大切なのは、一人で抱え込まず早めに専門家へ相談することです。対応には期限が関わるため、判断が遅れるほど選択肢が狭まります。日頃から相談先を持っておけば、いざというときに落ち着いて動けます。

更新サポートはプロに相談

特定技能のビザ更新は、在留期限の確認・本人分と会社分の書類準備・計画的な申請という流れを押さえ、雇用と支援を普段から適正に運用しておけば、決して乗り越えられない手続きではありません。

とはいえ、種類の多い会社側の書類や、改正が続く制度・手数料への対応を毎回自社だけで完璧にこなすのは、本業を抱える担当者にとって大きな負担です。

「自社の社員のケースだと何を準備すればいいのか」「神奈川での申請の進め方を具体的に知りたい」といった疑問があれば、まずは一度、行政書士などの専門家に話を聞いてみることから始めてみてください。

弊社シングルユニティでは、状況に合わせて、必要書類の整理から更新スケジュールの組み立てまで、提携の行政書士とともに無理なく進められる形をご提案します。

更新の不安を抱えたまま期限を迎える前に、お気軽に無料相談・お問い合わせをご利用ください。

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