証券営業として働いてきたあなたが転職活動を始めるとき、最初に悩むのが職務経歴書の書き方ではないでしょうか。
「毎日必死に働いてきた仕事内容をどう書けばいいか分からない」
「証券以外の仕事に転職したいけど、経験が活かせるのかな」
という不安を抱く方は少なくありません。
そこで、この記事では、証券営業の職務経歴書の書き方をまとめました。実績の数値化の方法、他業種への転職で強みとして使えるポイントまで徹底解説いたします。ぜひ最後まで読んで、書類通過率を上げるヒントとして、ぜひご活用ください。
証券営業の職務経歴書の書き方|選考通過率を高める基本と構成

採用担当者が職務経歴書を読む時間は、平均30秒〜1分程度とされています。その短い時間で「この人に会いたい」と思わせるには、書き方の工夫が欠かせません。
採用担当者はここを見る!証券営業ならではの評価基準
証券営業の経験者を採用する会社が、職務経歴書で特に注目するのは数字で見える実績です。
目標達成率、顧客獲得数、預かり資産の増加額など、証券営業の仕事は数字で成果が見えやすい職種です。採用担当者は「この人はどれくらいの収益貢献をしてきたか」をまず確認するでしょう。
次に見るのは、どんな顧客にどんな提案をしてきたかという「営業の中身」です。商品は株式中心なのか保険や投資信託も扱っているのか。これらの詳細が明記されていることで、自社のビジネスモデルとの親和性を正確に判断できるようになります。
さらに、プレッシャーのある環境でどう動いたかという点も見られます。ノルマが厳しい業界で働いてきた事実は、それだけで「タフな人材」という印象を与えます。
職務経歴書の基本構成と項目別解説

職務経歴書に決まったフォーマットはありません。以下の順番で書くと、採用担当者が読みやすい職務経歴書になります。
①タイトル・日付・名前

職務経歴書の一番上には「職務経歴書」とタイトルを書きます。その下に作成日と氏名を記載してください。
作成日は提出する日付にしましょう。「20XX年○月○日現在」と西暦で書くのが一般的です。名前は漢字で記載します。
②職歴要約(3〜5行)

これまでの仕事をダイジェストで紹介する部分です。ここで、あなたがどんな営業をしてきたのかを簡潔に伝えましょう。
ポイントは、入社から現在までの流れを時系列で整理することです。「どこで」「どんな営業を」「どのくらいの期間」やってきたかを、1社あたり3〜5行でまとめます。
<例文>
「〇〇大学を卒業後、〇〇証券株式会社に入社。〇〇支店に配属され、個人・法人向けの営業に従事。新規顧客の開拓をメインに株式や投資信託の販売など顧客ニーズに応じた様々な商品の資産運用の提案営業を経験。その後、〇〇支店への異動を経て、未開拓エリアにおけるシェア拡大を担った。」
③職務経歴

書類の核心となるセクションです。以下の項目を軸に整理してください。
・期間:在籍した時期(例:20XX年4月〜現在)
・担当エリア:営業していた地域
・担当商品・サービス:何を売っていたか
・担当顧客:企業数や顧客の規模感
・営業スタイル:新規と既存の比率
・営業実績:売上目標と結果、達成率、社内順位
・主な取り組み:工夫したことや独自の施策
・特記事項:表彰歴や特別な実績
実績は数字を使って具体的に書くことが重要です。なお、複数社経験の場合は、会社ごとにこの形式を繰り返して記載します。
④自己PR

あなたの強みを簡潔に伝える部分です。数字で表しにくい部分、つまり行動の背景や考え方を言葉にする場所です。
書き方の基本は「背景・問題→自分が取った行動→結果」という流れです。この流れに沿って書くと、読む側にとって整理しやすい文章になります。
自己PRは2つ書くのが理想です。1つは営業実績や戦略的な取り組みについて、もう1つはチームへの貢献やリーダー経験について書くと、仕事の幅が伝わります。
それぞれ5〜10行が目安です。長すぎると読まれなくなるので、伝えたいことを絞って書いてください。下記の例を参考にしてください。
例① <既存顧客を活性化する力>
提案から約定までの効率を上げるため、収集したプロファイルをもとに、主力商品ごとの購入見込み客を属性別に管理しています。その上で、顧客属性に合致する層へ的確なターゲティングを行うことで、投資意向との乖離を最小限に抑えました。この取り組みにより、商品提案から約定までのスピードが大幅に向上しています。例えば、従来は検討に4~5日を要していたケースでも、現在では2~3日、早いお客様であれば当日その場での約定が可能となりました。結果として、顧客の意向に沿った提案が満足度の向上につながっています。営業員満足度のアンケートでは、1〜10段階評価で平均5に対して、継続的に8〜10という高い評価を得るに至りました。
例② <チームを意識した正確で効率的な事務処理能力>
証券販売における煩雑なルールや手続きを正確に遂行する能力は、業務の根幹を支える不可欠なスキルです。ルールからの逸脱や事務の停滞は、営業活動を阻害するだけでなく、お客様からの信頼喪失にも直結します。そこで私は、未知の事務手続きについては社内規定を精査し、その知見を自分一人のものに留めず、調査手法を含めて支店全体へ共有しました。また、頻出する質問についてはメンバーが即座に参照できるよう一覧化し、Teams上で共有を図りました。この取り組みにより、組織全体の事務処理効率が向上した結果、その正確な業務遂行が認められ、営業所のコンプライアンスリーダーに選出されました。
証券営業の仕事内容は職務経歴書にどうまとめる?
証券営業の日常業務は多岐にわたります。電話でのアポ取り、顧客訪問、商品提案、マーケット情報の提供、アフターフォロー。これをすべて書こうとすると、読みにくい職務経歴書になってしまいますので簡潔に書きましょう。
ポイントは、「何をしていたか」に加え、「何を大切にして仕事をしていたか」が伝わるように書くことです。
例えば、日々の顧客訪問の業務であれば、「1日10件以上のアポ取りを行い、週30件の訪問を継続した。顧客のポートフォリオを把握したうえで個別提案を実施した」と記載します。これにより、行動と分析力の両方を伝えることができます。
A4用紙1〜2枚に収める!読みやすいフォントの選び方
まず、用紙はA4サイズ1〜2枚に集約するのが基本です。3枚以上になると情報過多となり、読み手の意欲をそいでしまいかねません。
フォントはメイリオや游ゴシック・MS 明朝など、画面でも印刷でも読みやすいものを選びましょう。文字サイズは本文10〜11ptが目安です。余白は上下左右それぞれ15〜20mm確保してください。余白が狭いと文字が詰まって読みにくくなります。
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【職歴の書き方】証券営業での成果を具体的な数値でアピールする方法

「実績はあるが、表現方法が分からない」という悩みも、書き方の定石さえ知れば解決可能です。
預かり資産や新規開拓数などの主要指標
職務経歴書で最も説得力があるのは数字です。証券営業で数字にできる主な指標は以下のとおりです。
・新規顧客獲得数(例:月平均8件の新規開拓)
・預かり資産の増加額(例:担当口座の預かり資産を1年で1.2億円から2億円に増加)
・商品販売件数・金額(例:投資信託の月間販売額3,000万円達成)
これらすべてを書く必要はありません。自分が一番胸を張れる数字を2〜3個選んで【実績】の欄で書くほうが効果的です。
そのうえで、
・目標達成率(例:四半期目標達成率110〜130%)
・支店内の順位(例:支店30名中、常時トップ5以内)
を織り交ぜて書きましょう。
リテール営業の実績記載例
個人顧客を担当するリテール営業の場合、以下のような書き方がモデルとなります。
<資産導入実績>
・2025年度:約5億万円、目標2億5,000万円(同期150人中1位、達成率200%)
・2026年度:約15億万円、目標5億万円(同期150人中2位、達成率300%)
このように、数字と期間をセットで書くと「継続して成果を出せる人」という印象が伝わります。
支店内順位や表彰歴を活用した相対評価の伝え方
絶対的な数字が出しにくい場合は、表彰歴などの相対的な評価を使う方法があります。
「支店30名中、売上ランキング上位5名に3年間継続してランクイン」
上記のように表彰歴を記載する際は、その価値が正しく伝わるよう「全国〇名の営業職を対象とした表彰」といった補足情報を必ず付け加えましょう。
成果プロセスの言語化|なぜその数字が出せたのかを論理的に説明する
実績の数字を書いたら、次に「なぜその数字が出せたか」を説明することが重要です。数字だけ書いても、「運が良かっただけかも」「会社の後押しがあったからでは」と思われることがあります。【主な取り組み】のところで書くとよいでしょう。
しかし、数字の裏にある行動や工夫を書くと、「この人は同じやり方を次の職場でも使える」と判断してもらいやすくなります。
例えば「新規顧客獲得数を月平均10件維持するため、既存顧客からの紹介に積極的に取り組んだ。具体的には、毎月の運用報告をきっかけに顧客の家族や知人を紹介してもらう仕組みをつくった。また、地域の相続セミナーを企画・運営し、そこで新規顧客を開拓した。」
このように「何をしたか」「なぜそれをしたか」「どんな結果になったか」という流れで書くと、仕事の考え方が伝わります。
【疑問解決】実績が芳しくない・未達成の場合のフォローの書き方
「目標を達成できなかった時期がある」「実績があまり良くない」という人は、どう書けばいいか悩みますよね。その場合は、以下のようにそこからどう立て直したかを書きます。
「達成率が低い期間が続いたが、週1回の進捗確認を設定し、訪問件数を週20件から30件に増やした結果、翌半期は目標を達成した」のように、改善のプロセスを書きましょう。
未経験の職種へ転職!証券営業の経験を強みに変える変換術

証券営業からの転職先は、証券業界だけではありません。あなたが培ってきた経験は、他業種でも十分に活かすことができます。
証券営業からのおすすめの転職先はどこ?
自身の得意領域と、経験が活きる市場を照らし合わせて検討しましょう。
金融業界(保険・銀行・M&A)
証券外務員やFPの資格、金融の知識そのものは即戦力として評価されます。保険営業・銀行のリテール担当・M&Aの営業などは、仕事の進め方が似ているため転職しやすいです。
医療業界(MR・医療機器・医療IT)
医療業界は「専門性×営業力」が求められる仕事の代表格です。
・顧客が専門的知識を求める
・医師、看護師、薬剤師等と長期的な信頼関係を築く必要がある
・論理的説明力や数字の管理能力が求められる
以上の点で、証券営業と似ています。また、年収も比較的高い点も転職先として安心な点です。
人材業界
「優秀な人材を紹介し、企業や業界の発展に貢献したい」という方には、転職エージェントの道もおすすめです。
・証券営業で培った「ヒアリング力」「提案力」が活かせる
・リテール営業での商談経験が面談・企業対応に活きる
・成果に対する報酬制度が明確で、実力次第で高年収も狙える
という点や、無形営業で求職者等に将来の展望を語る必要もある点は、証券営業が活きるポイントです。
IT・SaaS
近年、法人向けのシステム提案をする営業職の需要が高まっています。証券営業で鍛えた「提案力」と「数字を使った説明力」は、IT営業でもそのまま活かせます。
コンサルティング業界
経営コンサルや人材コンサルへの転職を選ぶ人もいます。証券営業は顧客の資産状況や事業状況を把握しながら提案するため、問題解決型の考え方が育ちます。
独立系ファイナンシャルプランナー(IFA)
保有資格と顧客対応の経験を活かして、独立するルートもあります。FP2級・1級やCFPを持っている場合は、選択肢のひとつとして考えられます。
他業種でも高く評価される証券営業のポータブルスキル
以下の「持ち運び可能なスキル」を自己PRに組み込むことで、異業種への門戸が広がります。
営業の場数を踏んでいる
対面・電話・オンライン問わず、あらゆる営業場面を経験してきた証券営業は、どの業界に行っても即戦力として重宝されやすいです。特に、飛び込み営業で新規開拓した経験はどの業界からも求められます。また、クレーム対応や顧客の本音を引き出す力も備わっている点は評価されるポイントです。
悪い事象があっても正面からお客様と向かい合う姿勢
マーケットが暴落したとき、商品の値下がりで損失が出たとき。証券営業には、お客様から厳しいことを言われる場面が必ず来ます。
そこから逃げずに向き合い、関係を維持してきた経験は「誠実さ」と「メンタルの強さ」として評価されます。採用担当者は「この人はうちの職場でも、困難な場面で逃げずに動ける人だ」という印象をうけるはずです。
勉強グセがついている
証券業界では、常に知識のアップデートが求められます。資格取得はもちろん、市場動向のキャッチアップ、税制改正の理解、新商品の学習など。「勉強し続けることが当たり前」の環境で働いてきた人は、他業界でも早く知識を吸収できます。
粘り強さと達成意欲
営業で最後まで数字を追う姿勢はどの業界でも重宝されます。さらには提案においても、データなど根拠に基づく提案ができることは大きな強みです。
高度なコミュニケーション能力
証券営業では、富裕層や企業の経営層など、幅広いステークホルダーと信頼関係を築き、お客様のお金に関する大切な決断に関わります。この高度なコミュニケーション能力は、どの業界でも通用します。
まとめ:証券営業の経験を武器に理想のキャリアを実現しよう
この記事では、証券営業の職務経歴書の書き方について、基本構成から実績の書き方、他業種への転職に使えるポイントを解説しました。
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