「私、本当は看護師に向いてないんじゃないかな…?」
インシデントレポートを書くために残業した帰り道、そう感じる瞬間はありませんか?
実は、そう感じるのはあなただけではありません。特に、テキパキとした同期たちと自分を比べてしまい、自信を失ってしまうことはよくありますよね。
もしかすると、その「向いていない」と感じる辛い気持ちの原因は、今の環境や働き方と、あなたの持つ本来の強みとの間に「ズレ」が生じているだけかもしれません。
この記事では、「看護師に向いていない」と感じてしまう原因を探り、その悩みを乗り越えるための具体的な視点と、自分らしく輝ける場所を見つけるための選択肢をご紹介します。
あなたがこの仕事を続けるにせよ、新しい道を選ぶにせよ、納得のいく一歩を踏み出すためのヒントになれば幸いです。
「看護師に向いていない」と感じる3つのズレを分析

あなたが「向いていない」と感じてしまう背景には、いくつかの要因が絡み合っていることが多いです。ここでは、その辛さの正体である「ズレ」を3つの側面から分析します。
のんびりで優しい性格が災いに?
看護師の現場では、「テキパキ」や「要領が良い」といった特徴が評価されがちです。
もしあなたが、
・患者さんの話をじっくり聞きたい
・ミスがないか何度も確認したい
・競争的な雰囲気が苦手
といった、のんびりで優しい慎重派な性格であれば、スピードを求められる現場で「自分はダメだ」と感じてしまうかもしれません。
しかし、これはあなたの優しさや丁寧さが現場のペースと合っていないというズレが生じているだけで、あなたが悪いわけではありません。
手先が不器用やマルチタスクが苦手|業務適性の要因も
看護師の業務には、採血やルート取りなど手先の器用さが要求される場面があります。
もし、あなたが細かい作業が苦手だったり手先が器用でなければ、ドレーンの固定や、ちょっとテープを切るだけでも「うまくいかない…」と感じる場面がありますよね。
このように業務スキルにおいて適性のズレが生じている可能性があります。
また、マルチタスクが苦手というのもズレを感じる要因となります。看護業務は、点滴管理にコール対応などを同時に処理するマルチタスク能力が求められます。
あなたがじっくりと一つの業務に向き合いたいタイプであれば、周りとのペースが合わず、「自分は医療従事者として致命的だ」と落ち込んでしまうかもしれません。しかしこれは、忙しい現場において「業務適性とのズレ」が生じているだけです。
環境の要因?あなたの生活リズムとのズレ
夜勤や残業が多い職場環境が、あなたの体質や生活リズムと合っていないケースも考えられます。
・夜勤のたびに体調を崩しやすい
・睡眠リズムが崩れて精神的に不安定になる
・仕事以外の自分の時間が全く持てない
こうした「生活リズムとのズレ」は、仕事への意欲を奪い、精神的な疲弊に直結します。どんなに仕事内容が好きでも、体が資本の看護師にとってこのズレは「向いていない」と感じる大きな原因となります。
「向いていない」は思い込み?短所を長所に変える視点

あなたが「短所」だと思っている点は、見方を変えれば、看護師として誰にも負けない「長所」になる可能性があります。
気にしすぎる性格は細やかな気配りができる才能
「ミスしたらどうしよう」「些細なことが気になってしまう」といった性格は、現場では「気にしすぎだよ」と指摘されるかもしれません。
しかし、リスクに対して敏感になり慎重になる性格は、看護師にとって最も重要な才能です。
短所:心配性・気にしすぎ
長所:アセスメント能力が高い・危機管理能力に優れている
と言い換えることができます。
テキパキ動けないは丁寧なケアができるという強み
周囲のスピードについていけない、テキパキ動けないと感じることは、大きなストレスでしょう。しかし、これは「丁寧さ」と「正確性」を優先している証拠です。
急いで動く人よりも、あなたは一つ一つの手技を落ち着いて確認し、安全・確実なケアを提供できます。医療現場で最も避けなければならないミスを防げる、かけがえのない強みです。
看護師時代の話です。私は忙しい日に、なかなか一人の患者さんの部屋から出てこない後輩にイライラしていました。しかし、その後輩は丁寧に患者さんの話を聞くことでニーズをくみ取り、結果的に苦痛に対して迅速に対応ができた、ということがありました。これはせっかちな私にはできなかったことです。
このように、患者さんはゆっくり丁寧に話を聞いてくれるあなたを頼りにしています。
短所:遅い・容量が悪い
長所:丁寧に患者さんと関わることができる
と視点を変えることができます。
看護師を辞める前に場所を変えるという選択肢
「看護師に向いていない」と感じたとしても、それは「今の職場の働き方」や「急性期看護」に向いていないだけで、看護師という職業自体が向いていないとは限りません。
場所を変えるだけで、あなたの強みが活かせるフィールドはたくさんあります。
急性期は向いてない?療養型や慢性期病棟で働く
スピードと高度なスキルが求められる急性期病院は、マルチタスクや競争的な雰囲気が苦手な人にとっては最もストレスの大きい環境です。
もしそう感じているなら、患者さんとじっくり向き合える療養型病棟や慢性期病棟への転職を検討してみましょう。患者さんの生活を支える看護が中心となり、あなたの丁寧さを最大限に活かせます。
生活のリズムを整える訪問看護やクリニック
「生活リズムとのズレ」が原因で辛い場合は、夜勤がない働き方を選びましょう。
訪問看護は、落ち着いた環境で利用者さんと深く関わり、生活を支える看護が中心です。クリニックは予約制のところが多いため残業が比較的少なく、自分の時間を確保しやすくなります。
看護師の経験を活かして異業種へ転職
看護師の経験は、医療・福祉分野以外でも非常に価値があります。
例えば、医療機器メーカーや製薬関係の仕事や、企業内の健康管理室(産業看護師)など、あなたの医療知識とコミュニケーション能力が活かせる異業種への転職も有力な選択肢です。
企業は夜勤がないところがほとんどなので、生活のリズムを整えることができます。在宅ワークやフレックス勤務が可能な職場を選べば、自分のペースで仕事をすることもできます。
異業種の転職については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
🔗看護師から転職!一般企業の就職先と後悔しないためのポイント解説
🔗夜勤なしの看護師企業転職、おすすめの業種8選!企業で働くメリットや注意点をご紹介
もう限界かも?看護師をやめたほうがいい人の特徴と対処法

「場所を変える」という選択肢を考えても、もう限界だと感じている方もいるかもしれません。以下の特徴に当てはまる場合は、一度立ち止まる勇気が必要です。
身体的・精神的な不調がでている
抑うつ状態などの以下の症状が出ている場合は注意が必要です。
・毎朝、出勤前に吐き気がする
・不眠や過眠が続く
・原因不明の腹痛や頭痛が慢性化している
・休日に何もする気が起きず、気分の落ち込みが激しい
・何もしていないのに涙がでる
これらの身体的・精神的な不調は、あなたの心が「NO」を突きつけているサインです。働き続けることで、さらに状態が悪化する可能性があります。
まずは休職や退職を視野に入れ、心療内科など専門の医療機関を受診することを最優先にしましょう。
看護そのものが嫌な場合
患者さんや同僚と関わること、医療行為を行うこと、その看護という仕事の根本自体に「楽しくない」「嫌になった」と感じてしまった場合は、クリニックなどに働く場所を変えても根本的な解決にはつながりません。
この場合は、看護師の経験を活かせる異業種への転職や、全く新しい分野への挑戦を考えることが、あなたにとって最も健全な選択となるでしょう。
看護師の資格を活かした珍しい仕事や、新しい業界にチャレンジしてみるのも選択肢です。
先ほどのリンク記事とあわせて、チェックしてみてください。
🔗看護師資格が使える珍しい求人!あなたの未来を切り拓く病院以外のキャリア
あなたに合った働き方をみつけよう

「看護師に向いてない」という悩みは、決してあなた一人のものではありません。多くの看護師が、自分の性格やライフスタイルと仕事とのバランスに悩み、時々立ち止まっています。
大切なのは、「自分はダメだ」と責めることではなく、「今の自分にとって、どんな働き方が一番幸せか?」を真剣に考えることです。
あなたの長所が活かされ、生活リズムが守られる場所は必ず見つかります。それは、他の病棟かもしれませんし、訪問看護かもしれませんし、全く違う異業種かもしれません。
この記事が、あなたが自分らしい働き方を見つけ、前向きな一歩を踏み出すきっかけとなればうれしいです。
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