「仕事を続けながら転職活動なんて、本当にできるの?」

そう感じているあなたへ。

実は、転職経験者の多くが在職中に活動を進めて内定を得ています。

とはいえ、平日は仕事、夜は疲れて何も手につかない、休日もまとまった時間が取れない。そんな状況で何から始めればいいのか分からず、気づけば数か月たってしまう人も少なくありません。

この記事では、働きながら転職活動を進めるための具体的なステップと、無理なく続けるための実践的なコツを解説します。

なぜ働きながらの転職活動は難しいと感じるのか

なぜ働きながらの転職活動は難しいと感じるのか

働きながらの転職活動には、3つの壁があります。

1つ目は時間の壁です。求人を探す時間、書類を書く時間、面接を受ける時間。これらすべてを、現職の業務時間外でやりくりしなければなりません。残業が多い職場ならなおさら、机に向かう余裕すらない日もあるでしょう。

2つ目は体力と気力の壁。一日働いた後に求人サイトを開いても、集中力が続かない。土日くらいゆっくり休みたいのに、転職活動に時間を使うとさらに疲れる。この精神的な消耗が、活動の停滞を招きます。

3つ目は現職への気遣いの壁です。同僚や上司に活動を知られたくない、有給を不自然に取ると怪しまれる、面接を平日に入れにくい。こうした制約が、自由な活動を妨げます。

ただし、これらの壁は工夫次第で乗り越えられます。具体的なステップとコツを順番に見ていきましょう。

働きながら転職活動を成功させる具体的なステップ

働きながら転職活動を成功させる具体的なステップ

転職活動には、適切な順序があります。ここでは効率的に内定を獲得するまでを5つのSTEPに分けてを整理します。

STEP1|自身の意向と特性を大事にしながら転職の軸を決める

最初に着手すべきは、

転職で何を実現したいかの意向をはっきりさせること
・自身の性格や考えなど特性を明確化しマッチする会社を探すこと

です。

例えば将来、海外で営業をしたいのであれば海外営業ができる会社、さらには自身がじっくり考えて行動するタイプなら、そのような自身の性格を受け入れてくれる会社を選ぶとよいです。

そうすることで自身が行きたくて受かりやすく、さらには入社後も長続きして活躍できる会社がピンポイントで浮かび上がってきます。

軸が曖昧なまま動き出すと、求人を選ぶ基準がぶれて、応募先がどんどん広がり、面接に行ってもお見送りを繰り返すなど時間を浪費してしまいます。

最低限、次の3つを言語化しておきましょう。

・今の仕事の何が不満で、転職で何を変えたいのか
・譲れない条件(年収・働き方など)と譲ってもいい条件
・5年後、自分はどんな働き方をしていたいか

完璧な答えを出す必要はなく、仮の答えでもいいので一度言葉にすることが大切です。転職軸は度々見直すことがあったとしても、おおよそ数時間で完成します。

STEP2|求人検索と情報収集を始める

転職サイト、転職エージェント、企業の採用ページ、SNSなどで情報収集をはじめましょう。このSTEPで意識したいのは、気になる求人はすぐ保存することを意識しましょう。

働きながらだと「あの求人、また見ようと思ってたのに募集が終わってた」ということが頻繁に起きます。少しでも興味を持ったら、その場でブックマークしておきましょう。

ただし、むやみやたらに選考を受けるのは時間を浪費してしまうので、要注意です。「受かったら入社する」という会社だけに絞ってチャレンジすることが賢い時間の使い方です。

また、業界研究・企業研究として求人票を読み込むのは大切です。職種ごとの年収水準、求められるスキルなど、相場感をつかむことが選考対策につながります。

STEP3|書類作成・応募を進める

履歴書はさておき、職務経歴書は作り方を知らないと時間が掛かるケースがあります。しかし、エージェント等から職務経歴書のサンプルを共有してもらい、それに沿って書けば数時間、エージェントの添削が入ったとしても1~3日で完成するでしょう。

STEP4|面接対策を行う

書類選考を通過したら、面接フェーズに入ります。在職中の活動では、ここでの準備の質がそのまま合否を分けるといっても過言ではありません。企業研究などを含めても合計5~10時間程度でできるはずです。

頻出問題への回答を準備

志望動機、退職理由(転職理由)、自己PR、逆質問。この4つはほぼ確実に聞かれます。応募先ごとに答えを用意し、声に出して練習しておきましょう。

特に退職理由は要注意。現職の不満をそのまま話すと、「うちでも同じ理由で辞めるのでは」と思われます。不満を、転職先で実現したい前向きな目標に言い換えて伝えるのがコツです。

企業研究はしっかりと

求人票だけでなく、企業のホームページ、採用ページ、社員インタビュー、ニュースリリースまで目を通します。ここで仕入れた情報は、志望動機の説得力にも、逆質問の質にも直結します。

職務経歴の整理

職務経歴書に書いたことは、面接で必ず深掘りされます。「この実績は具体的にどう関わりましたか」「どんな工夫をしましたか」「数字でいうとどれくらいですか」。こうした追加質問にすぐ答えられるよう、エピソードの背景と数字を整理しておきましょう

模擬面接

可能なら家族や友人に面接官役を頼んで練習しましょう。1人で練習するよりも、本番の緊張感に近い状態で答えを磨けます。

STEP5|内定承諾と退職・引き継ぎを進める

このSTEPで気をつけたいのは、内定承諾の前に条件をきちんと確認することです。年収、勤務地、入社日、試用期間の条件。書面で受け取り、納得してからサインしましょう。

退職は、就業規則を確認してから行います。一般的には退職希望日の1〜2か月前に申し出るのがマナーです。直属の上司に最初に伝え、その後に必要な手続きを進めます。

引き継ぎ書の作成、有給消化の調整、社会保険・年金の手続き。やることは多いですが、最後まで丁寧に対応することが円満な退職と新天地での円滑なスタートにつながります。

在職中の転職活動にかかる時間は24~32時間程度

ここまでの5STEPを合計すると時間にして24~32時間、期間にするとおおむね2か月が一般的な期間です。30代以降になると、3ヶ月〜半年以上かかるケースもあります。

いつまでに転職するか、ゴールを最初に決めると、各STEPに使える時間が逆算で見えてきます。ゴールがないと活動はだらだら長引くので、ざっくりでも目標時期を設定しておきましょう。

働きながら転職活動を成功させるコツ

働きながら転職活動を成功させるコツ

ステップを理解したら、次は限られた時間でどう効率よく進めるかをお伝えします。

AIを活用して情報収集を効率化

最近の転職活動では、AIツールが強力な助っ人になります。

例えば業界研究。気になる業界の動向や主要企業の特徴をAIに質問すれば、検索して複数記事を読み比べるよりも短時間で全体像をつかめます。

職務経歴書の文章を整える、想定面接質問への準備、といった作業もAIが手伝ってくれます。

ただし、AIの出力をそのまま使うことは避けましょう。自分の経験や言葉に置き換えて使うことで、初めて熱意の伝わる内容になります。

オンライン面接を活用

面接の日程調整は、在職者にとって最大の課題です。

オンライン面接が可能であれば、最大限に活用しましょう。移動時間がゼロなので、短時間の時間休をとったり、昼休みや業務終了直後の時間帯にも面接を組み込めます。最近では職場付近にテレワークボックスや貸会議室もあるので、そこで面接するのも手です。

ただし、環境の準備は怠らないようにしましょう。カメラの位置、背景、照明、通信環境。この4つを事前にチェックしておきましょう。

前もって有給を残しておく

とはいっても、役員クラスとの最終面接などは平日の日中に訪問しなければならないケースがほとんどです。志望度の高い転職先の面接の日程確実に確保できるよう、転職活動をすると決めた時点で、有給消化のペースはセーブしておきましょう。

現職への配慮と転職先への誠意を両立させる伝え方

就業規則の退職規定を事前に確認し、現実的な入社日を答えましょう。「内定後、現職の引き継ぎに1〜2か月いただきたいです」と伝えれば、ほとんどの企業は理解してくれます。

逆に「すぐにでも辞められます」と答えると、現職への責任感が薄い印象を与えかねません。在職中の応募者には、現職を大切にする姿勢も含めて評価されます。

転職エージェントを活用して書類作成時間を短縮

働きながらの活動で時間が足りない人ほど、転職エージェントの活用価値は高くなります。

エージェントが代わりにやってくれるのは、求人の絞り込み、書類の添削、面接日程の調整、年収交渉、内定後のフォローなどです。自分でやれば時間がかかる作業を肩代わりしてくれます。

特に書類添削は、自分では気づかない弱点を指摘してもらえる貴重な機会。プロの目で職務経歴書を見てもらうことで、通過率がぐっと上がります。

疲れた・きついと感じたときのメンタル管理

書類が通らない、面接で落ちる、第一希望から不採用通知が届く。こうした出来事が現職のストレスと重なると、「もう全部やめたい」という気持ちになるのは自然なことです。

メンタルを保つコツは3つ。

・完璧を目指さない
・不採用は相性の問題と割り切る
・転職活動を休む日を意識的に作る

今が頑張り時ではありますが、バランスよく休息をとっていきましょう。

現職にバレないための注意点

現職にバレないための注意点

在職中の活動で意外と見落とされるのが、現職へ転職活動が漏れるリスク。バレた場合、社内での立場が悪くなったり、早期退職の圧力につながる可能性もあります。

会社のパソコンやメールを使わない

会社のPCで求人サイトにアクセスする、業務用メールアドレスを応募先に登録する行為はやめましょう。会社のネットワーク上の通信は管理者から見える可能性があります。

昼休みのスマホ操作も、画面を見られる可能性があるので注意が必要です。求人サイトを開いたまま席を離れる、なんてことは絶対に避けましょう。

有給休暇の取り方や同僚への話し方で気をつけること

取得理由を詳しく聞かれた際は「役所の手続き」「家族の用事」など、深掘りされにくい理由を用意しておきましょう。

面接が集中する時期は半休を活用したり、定時退社で対応できる時間帯を選んだりして、有給の消費ペースをコントロールしましょう。

同僚に相談したくなる気持ちはわかりますが、うわさはあっという間に広がります。バレたくなければ、誰にも話さないことをおすすめします。

SNSや転職サイトの公開設定で見落としがちなポイント

意外な落とし穴がSNSと転職サイトの設定です。

転職サイトには、登録情報を企業からスカウトできる機能があります。このとき、現職の会社が自分のプロフィールを見られる設定になっていると、即バレします。多くのサイトには「特定の企業をブロックする機能」があるので、登録直後に必ず設定しておきましょう。

SNSも要注意。LinkedInのプロフィールを更新する、転職関連の投稿に「いいね」を押す、新しい業界のアカウントをフォローし始める。こうした行動を同僚に見られると、活動の存在を察知されます。

特にLinkedInは、職務経歴を変更すると通知が同僚に飛ぶ仕様があります。公開範囲の設定や更新通知のオフを、事前に確認してください。

在職中の転職活動を失敗したくないなら

一人で在職中に転職活動をすることは、時には大きな負担になることも。求人探し、書類作成、面接対策、日程調整、退職交渉。どれか1つでもつまずくと、活動全体が止まってしまいます。

そこで頼りになるのが転職エージェントの存在。プロが横にいることで、迷ったときに相談でき書類のクオリティが上がり、面接日程の調整も任せられます。「自分に合う求人がそもそも分からない」という段階でも、キャリアの棚卸しから一緒に進めてくれます。

働きながらの転職活動は、走り出してみないと見えないことが多いもの。まずは話を聞いてみるところから始めてみませんか。

あなたの状況やゴールに合わせて、最適な進め方を一緒に考えます。下のフォームから、気軽にご相談ください。