「もっと自分の可能性を広げたい」、「看護師以外のフィールドで医療に貢献したい」と考えているあなた。

実は、看護師の資格や臨床経験を活かしてMRにキャリアチェンジする看護師が増えているのをご存知でしょうか?

この記事では、MRの魅力や看護師からの転職を成功させる秘訣を医療転職のエージェント視点で解説していきます。ぜひ最後までチェックしてください!

MR(医薬情報担当者)とは?

看護師に説明しているMRの画像

MR(Medical Representative:医薬情報担当者)は、製薬会社などに所属し、自社の医薬品に関する最新情報や効能・副作用などの情報を医師や薬剤師などの医療従事者に提供する専門職です。医療現場で安全な薬の使用をサポートするという重要な役割を担っています。

MRのやりがい

多くの人の健康に貢献できる

自身が提供した情報が患者さんの適切な治療につながります。医師や薬剤師から治療の相談の連絡を受けるという機会も多く、患者さんの治療のために働いている実感が湧きやすいです。

看護師や医療従事者の安全を守る

薬の使用方法をわかりやすく医療従事者に伝えることで、医療現場でのインシデントやアクシデントを防ぐことができます。抗がん剤を取り扱う場合、適切な使用方法を伝えることで医療従事者を抗がん剤の暴露から守ります。

専門性を高められる

最新の医学や薬学の知識を学ぶ必要があるため、高い専門性を獲得できます。実際に勉強は大変ですが、市場価値の高い人材になれます。

仕事のスケジュール

個人で医療機関へ訪問して営業するケースはあるものの、医薬品などを扱う卸売会社や、製品によっては他社MRと協力して営業したりすることもあり、手法は多種多様です。

訪問先は、大学病院や地域の診療所、調剤薬局など多岐にわたり、1日あたり5〜10件前後の訪問が一般的です。

MRの主な仕事のスケジュール

MRの年収

MRの平均年収は約570万円~700万円以上です。さらに、昇進や成果に応じた高収入が期待でき、年収1,000万円以上の方も比較的多くいらっしゃいます。

特に看護師は医療の知識と経験が豊富なため、MRとしての営業スキルが高まれば高収入に到達する可能性は高いでしょう。

看護師からMRに転職する理由

キャリアアップを目指して前向きな女性の画像

看護師がMRへのキャリアチェンジを選択するのには、以下のような理由があります。

年収アップ

看護師の平均年収は約510万円。全職種の平均を上回っていますが、夜勤手当や残業代に依存する部分も多く、割に合わないと感じている方も多いのではないでしょうか。

さらに、看護師は昇給率が低いため、いくら頑張って働いても給料はほとんどあがらないことも…。努力が給料に反映されず、やりがいを見失ってしまうこともしばしばです。

一方、MRの平均年収は約570万円~700万円。昇進やボーナス等で年収1,000万円以上を得ることもできます。あなたの努力や成果が直接年収につながり、やりがいも感じられます。

看護師の臨床経験を活かせる

看護師をしていると新しい薬の説明をMRから受ける機会がありますが、「難しい話ばかりでよくわからなかった」と感じることはありませんか?さらに実際薬を使ってみると、ミキシングの方法がわからなかったり、もっとこういうことを説明してほしかったと感じることがあります。

あなたが看護師として困った経験がかゆいところに手が届く、わかりやすい説明となり医療現場への貢献につながります。

ワークライフバランスの改善

不規則でストレスがかかる夜勤から解放されることが最大の動機です。MRは基本的には土日祝休みの勤務となり、家族や恋人との時間を確保しやすくなります。

スキルアップ、さらにステップアップが目指せる

MRは専門性の高い医療知識に加え、プレゼンテーションや戦略的思考などのビジネススキルを身に着けることができます。さらに経験を積むことで将来的にマーケティングなど、幅広いキャリアステップを目指せるのも魅力です。

MRに向いている看護師の特徴

医師と相談をしているMRの女性の画像

MRになったら活躍できる看護師の特徴について説明いたします。

コミュニケーション能力が高い

医師や薬剤師との対話が仕事の核となります。看護師時代に磨いた傾聴力は、医師の真のニーズを引き出すのに役立ちます。

目標達成への意識が強い

「売上目標を達成するためにどう動くか」を考え、計画的に行動できる人は活躍できます。自然と結果が数字に表れ、インセンティブを得ることができるでしょう。

そして実績を積み重ねていけば、万が一の際にも次のキャリアを見つけやすいのも事実です。

また営業目標を追う過程で、ビジネスにおける戦略眼やスキルを磨いていくのは非常に面白い体験ではあります。

知的好奇心が旺盛で学習意欲が高い

常に新しい知識を吸収しようとする意欲は、専門職であるMRにとって最も重要です。

【こんな人はやめておけ】MRの注意点

一方でMRが全員に向いているとは言えず、以下の通り注意が必要です。

人と話すのが苦手

医師や薬剤師との対話が仕事の核であり、積極的な情報交換が必須です。もしあなたが人と話すのが苦手であれば、ストレスを抱え込むことになってしまいます。

営業目標を追い求めることに抵抗がある人

MRは営業職であるため、売上目標を追うことに負担を感じるのであれば、『ノルマがきつい』と感じ辛くなるかもしれません。

しかし、売上に貢献することは多くのビジネス職で共通していることで、臨床現場でのプロセスに重きを置く看護師にとっては貴重で新鮮な機会です。目標達成への意識をポジティブに捉えていける方がMRとして活躍するでしょう。

学歴は必要?どうやったらMRになれるの?

街中を歩いているMRの女性の画像

看護師からMRを目指すには製薬会社の採用枠、CSO(医薬品販売業務受託機関)の求人に応募する必要があります。

CSO(医薬品販売業務受託機関)とは、Contract Sales Organizationの略で、製薬会社から医薬品の営業やマーケティング活動を受託する企業を指します。

学歴は必要?

必須ではありませんが大卒以上が有利なのは事実です。

多くの製薬会社は、採用要件として大卒以上を設定しています。しかし近年、看護師としての臨床経験を高く評価し、学歴を問わない採用枠を設けている製薬会社もあります。

重要なのは学歴よりも看護師としての経験とMRになりたいという強い熱意です。

看護師がMRに転職するなら何歳くらいがいい?

看護師がMRに転職するのに適した年齢は、一般的に20代半ばから30代前半です。これは、多くの製薬会社が未経験者を採用する際の年齢層と看護師としての臨床経験のバランスが最も良い時期であるためです。

30代後半での転職も不可能ではありませんが、即戦力を求められるためハードルは上がります。

なぜ、いまMRに転職するのか、看護師として培ったどのスキルが活かせるのかを論理的にしっかりと伝えることが重要です。

後悔しない!転職時のポイント

MRの仕事内容を徹底的に理解する

華やかなイメージだけでなく、売り上げに対するこだわりや学習が必要であることを理解し、覚悟を持つことが成功の第一歩です。

自己PRでは「看護師経験の活かし方」を具体的に

「患者さんに寄り添った経験」だけではなく、「チームでの課題解決」や「多職種への分かりやすい情報共有」など、MRで活かせるビジネススキルに結びつけてアピールしましょう。

医療業界に強い転職エージェントを活用する

MRの求人は非公開のものが多く、エージェントを通すことで詳しい企業情報(職場の雰囲気、研修制度など)がわかります。看護師のキャリアチェンジに強いエージェントに相談するのが成功への近道です。

学位を取得する

看護師の経験を重視する企業が増えたとはいえ、あなたの最終学歴が大卒未満であった場合、学歴が足枷となる可能性は少なからずあります。

働きながら通信教育で大卒の学位を取得するのも手です。早ければ最短1年で必要な単位を取得し、学位授与の試験を受けることができます。

まとめ│MRにチャレンジしてみよう!

看護師からMRへの転職は、ワークライフバランスの改善、年収アップ、キャリアアップを同時に叶えられる非常に魅力的なキャリアチェンジです。

あなたの持つ貴重な臨床経験は、MRという新しいフィールドで必ず大きな武器となります。「興味はあるけど、本当にできるかな…」と悩んでいるなら、まずは一歩踏み出して我々にご相談ください。

弊社では、MR出身のエージェントが在籍しており、あなたに寄り添ったサポートが可能です。あなたの経験を活かし、新しいキャリアを築くお手伝いをさせていただきます。

以上となりますが、もしMRにご興味のある方は以下のフォームより遠慮なくお問い合わせください。ご相談お待ちしております!

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