看護師の仕事はやりがいのある仕事です。しかし、夜勤による身体への負担や、ライフイベントとの両立に悩む方は少なくありません。
そんな中、新しいキャリアの選択肢として「IT業界」への転職を選ぶ看護師が増えていることをご存知でしょうか?
「でも、パソコンは苦手だし…」
「医療の知識しかなくて、一般企業で通用するのか不安…」
そう感じるのも無理はありません。しかし実は、看護師として培った経験は、IT業界でも活かすことができます。
この記事では、看護師から未経験でIT業界へ転職するための具体的なステップと、あなたのスキルがどう活かせるのかを解説します。新しい一歩を踏み出すためのロードマップとして、ぜひお役立てください!
なぜ今、看護師からIT企業への転職が増えているのか

安定した職業の代表ともいえる看護師から、なぜ異業種であるIT業界を目指す人が増えているのでしょうか。その背景には、現代ならではの働き方の変化と、将来への期待があります。
夜勤なし!結婚後も続けられる柔軟な働き方
まず、看護師の退職理由として常に上位に挙がるのが「夜勤・シフト制の辛さ」です。 一方、IT業界の多くの企業では、以下のような働き方が定着しています。
・土日祝休み(カレンダー通りの休日)
・夜勤なし
・リモートワーク(在宅勤務)の導入
・フレックスタイム制(始業・終業時間を調整可能)
結婚や出産、育児といったライフステージの変化があっても、キャリアを中断することなく働き続けられる環境は、看護師にとって非常に大きな魅力です。
将来的な年収アップと市場価値
看護師の給与は初任給こそ高めですが、経験をつんでも給料がなかなかあがらないということも…。それに対してIT業界は「スキル=年収」の世界です。
未経験からのスタート時は一時的に年収が下がる可能性もありますが、経験を積み専門的なスキルを身につけることで、数年後に看護師時代の年収を大きく上回ることも珍しくありません。
特に、医療ITベンチャー企業で活躍しあなたの発想で企業を成長させることができれば、年収1,000万円以上だって夢ではありません。
また、一度スキルを身につければ、どの企業でも通用する「市場価値の高い人材」になれる点も選ばれる理由です。
IT業界で活かせる!看護師ならではの強みとスキル

「私には特別なスキルなんてない」と思っていませんか? 実は、看護師が日々の業務で当たり前に行っていることは、ビジネスの現場においても非常に高く評価される能力なんです。
コミュニケーション能力とチーム医療の経験
ITの仕事=パソコンと向き合うだけ、というイメージがあるかもしれません。しかし実際は、クライアントの要望を聞き出したり、チームメンバーと連携してシステムを作り上げたりと、高いコミュニケーション能力が求められます。
医師や薬剤師、患者さんなど、多様な立場の人と円滑に連携を図る「チーム医療」の調整を担う看護師の経験は、プロジェクトを進める上でのチームワークにそのまま活かすことができます。
観察力とアセスメント能力(問題解決力)
看護師は、患者様の顔色やバイタルサインのわずかな変化から異常を察知し、アセスメントを行いケアプランを立てて実行・評価します。
この一般的な看護課程は、ITエンジニアがシステムのエラーを見つけ出し、修正を行うプロセスと同じ思考回路です。看護師特有の鋭い観察力は、エラーの発見や業務改善においても大きな強みとなります。
医療系IT企業で働く?医療知識×ITで希少な人材になる
昨今、医療業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が急激に進んでいます。しかし、ITの現場には「ITには詳しいが、医療現場のリアルな動きが分からない」という方が多いのも事実です。
そこに、「臨床現場を知っている元看護師」が入ることで、例えば現場目線の使いやすいシステム提案などが可能になります。
未経験から目指せる主な職種

では、実際にどのような職種が目指せるのでしょうか。看護師経験との親和性が高いものから、専門的なものまでご紹介します!
電子カルテに関わる仕事
最も馴染み深いのが「電子カルテ」の会社です。現場での使用感が分かっているため、即戦力として活躍できます。
導入サポート: 病院にシステムを導入する際の支援
インストラクター: 現場の看護師や医師に操作方法をレクチャーする
カスタマーサポート: 操作に関する問い合わせに対応する
といった働き方がメインです。
電子カルテの会社はキャリアプランが豊富なので、将来的にマーケティングなどにも挑戦することも可能です。
健康管理アプリの開発・導入支援
スマートフォン向けの健康管理アプリや、遠隔診療サービスなどを提供する企業での職種です。
「ユーザーがどうすれば継続して使えるか」「どのような機能があれば健康増進に役立つか」といった企画職や、アプリやシステムの使い方を医療機関向けに導入支援するカスタマーサクセスといった職種で、医療知識が重宝されます。 いくつか具体例をあげていきます。
血糖値や血圧を管理するアプリ
血圧や血糖値の変動を可視化してくれるアプリです。近年はスマートウォッチなどのウェアラブル端末との連携も進み、より管理が行いやすくなっていますよね。
データからアドバイスを行ったり、異常値が続く場合は通院を促したりする機能も充実しています。
生活習慣から行動変容を促すアプリ
歩数計アプリと連携して運動を促すアプリや、食事内容から間食の量を指示してくれるものまで様々です。
特に最近は「生活習慣を見直すことが直接病気の治療につながる」、という認識が見直されており、生活習慣を管理するアプリが人気になっています。
疾患ごとの患者の特性をよく知っている看護師だからこそ、提案できるアイデアがたくさんあります!
服薬指導や服薬管理
入院してきた患者さんの持参薬をチェックしたとき、「大切な薬なのに残数がバラバラ…」という経験がありますよね。
服薬を管理することは、患者さんの健康を管理することに直接つながります。そのため、内服のタイミングをアラームで知らせたり、残薬から通院のタイミングを教えてくれるアプリが増えています。
あなたのアイデアによる服薬管理アプリが広く普及すれば、入院中の内服に関連する事故も減らせるかもしれません!
エンジニアを目指す
プログラミング言語を学び、Webサイトやアプリ、システムを開発する職種です。 専門的な学習が必要でかなりハードルは高いですが、将来的な年収アップやフリーランスへの転身など、キャリアの自由度は高くなります。「手に職をつけたい」という方には特におすすめです。
未経験からIT転職を成功させる5つのステップ

いきなり退職届を出すのはリスクがあります。以下の5つのステップで、計画的に準備を進めましょう。
ステップ1:転職の目的と期限を決める
まずは「なぜ転職したいのか」「いつまでに転職するか」を明確にしましょう。 「夜勤を辞めたいから」「来年の4月までには」といった具体的なゴールを設定することで、逆算して行動計画を立てることができます。
ステップ2:必要なITスキルを学ぶ(独学 vs スクール)
表面上の技術だけでは、AIに代替される時代…。未経験可の求人であっても、最低限のITリテラシーや学習意欲を示す必要があります。
書籍や学習サイトを利用して独学で学ぶ方法
費用は安いですが挫折しやすい傾向にあります。しかし、しっかりと技術を身に着けることができれば、「自ら学ぶ力がある人」というアピールにもなります。
スクールで学ぶ方法
短期間で体系的に学ぶことができます。費用はかかりますが、就職サポートが手厚い場合もあります。
自分の性格や予算に合わせて選びましょう。
ステップ3:ポートフォリオの作成
特にエンジニアを目指す場合、学習した内容を証明するための「ポートフォリオ」を作成します。簡単なWebサイトやアプリを自分で作り、「ここまでできる」という証明にすることで、採用担当者の評価がグッと上がります。
ステップ4:転職エージェントの活用と企業選び
未経験からの転職では、一人で求人を探すのは限界があります。「未経験歓迎」と書かれていても、実態は教育体制が整っていない企業もあるため注意が必要です。
看護師からのキャリアチェンジに強い転職エージェントを活用し、情報収集しましょう。
ステップ5:面接対策
面接では「なぜ看護師を辞めてITなのか」が必ず問われます。「夜勤が嫌だから」というネガティブな理由ではなく、「看護師経験で培った〇〇という強みを、ITという新しいフィールドでこう活かしたい」というポジティブな志望動機に変換して伝えることが内定獲得の鍵です。
面接対策についてはこちらの記事も参考にしてください!
🔗企業転職したい看護師の方へ|面接の流れ・質問回答・マナーを徹底解説
あなたのチャレンジを応援します!
ここまで、看護師からIT業界への転職について解説してきました。
「自分にもできるかもしれない」 少しでも感じていただけたなら、それは新しい人生への第一歩です。
もちろん、慣れ親しんだ医療現場を離れ、全く未知の世界へ飛び込むことには大きな不安が伴うでしょう。しかし、あなたがこれまで患者様のために懸命に働いてきた経験は、場所が変わっても決して無駄にはなりません。
IT業界は、あなたの働き方をより自由に、そしてキャリアをより豊かにする可能性を秘めています。
もしあなたが、
「自分の経歴だと、どんなIT企業に行けるのか知りたい」
「看護師の経験を活かせる具体的な求人を紹介してほしい」
このようにお悩みでしたら、ぜひ下記フォームより一度私たちにご相談ください。 看護師からのキャリアチェンジ支援実績が豊富なアドバイザーが、あなたの希望や適性に合わせたキャリアプランを一緒に考えます。
まずはあなたの「こうなりたい」という想いを、私たちにお聞かせください。お待ちしています!



