看護師として日々働く中で、「英語を話せるようになりたい」「看護師を続けながら留学ってできるの?」と考えたことはありませんか?

実は近年、海外留学やワーキングホリデー(ワーホリ)を通じてスキルを身に着ける看護師が増えています。

しかし、費用や留学の種類について分からないことも多く、諦めてしまう方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、看護師の留学の種類からおすすめの国、帰国後のキャリアパスまで詳しく解説いたします!

看護師の留学とは?

海外で看護研修をする女性の画像

まず、看護師の留学の概要について解説していきます。

看護師留学の現状

日本では、国際化が進む医療現場や訪日外国人患者の増加により、英語で対応できる看護師の需要が高まっています。

そのため、日本の看護師資格と臨床経験を活かし、海外でキャリアや語学力を磨きたいと考える看護師が増加しています。

特に、多様な働き方を求める看護師の間で、留学は単なる語学学習ではなく自己投資として注目されています。

海外でチャレンジしたという行動力が面接で評価されることもポイントです。

看護留学の種類

看護師の留学には、期間や目的によって様々な選択肢があります。

アシスタントナースなどの有給インターンシップ

最も人気が高いのがワーキングホリデーを利用した看護留学です。

日本の正看護師資格と臨床経験を活かし、オーストラリアなどのワーキングホリデービザを利用してアシスタントナース(看護助手)として有給で働くプログラムです。

看護師免許を活かしつつ海外で働く経験ができるため、「英語力+実務経験」を同時に獲得できます。

医療英語コース(語学留学)

医療現場で使われる専門用語や実践的な会話に特化した語学学校のコースです。期間は数週間から数ヶ月まで様々で、現地の医療機関の見学などが組み込まれる場合もあります。

留学の最初の一歩としてもおすすめです。

海外の正看護師を目指す留学

海外で正看護師資格の取得を目指し、現地の大学や大学院に入学・編入する長期的な留学です。

時間と多額の費用が必要となりますが、成功すれば海外での永住やキャリアの可能性が大きく広がります。

短期研修プログラム

数日〜数週間の短期医療研修プログラムも人気です。

現地の病院や医療施設を訪問・見学し、海外の医療制度や文化の違いを学ぶことができます。

英語が話せなくても大丈夫?必要な英語力について

「英語が苦手でも留学できるか?」という不安を持つ方は多いですが、結論から言えば問題ありません。

語学留学の場合は初級レベルのコースがあります。ワーホリ・有給インターンシップの場合、現地で語学学校に通いながら働けるため、自然と英語力が身につきます。

プログラム開始前に英語学習期間が設けられていることも多く、英語初級者からでも挑戦できます。

ただし海外の正看護師資格取得の場合は現地大学に入学する必要があるため、IELTSやTOEFLなどで高いスコア(アカデミック英語)が必要となります。

まずは一歩踏み出し、環境に飛び込む勇気が大切です。

どの国がおすすめ?国別の特徴

シドニーに留学中の女性の画像

留学先の国別の特徴をまとめました。

国名おすすめのプログラム特徴
オーストラリアワーキングホリデー・有給インターンシップ/正看護師資格取得・医療英語コースが充実
・給与水準が高い
・ワーキングホリデービザの延長制度があるため長く働きながら経験を積みたい看護師に最適。
・オーストラリアの正看護師は北米の正看護師と比較してなりやすい
カナダ医療英語/研修・治安が良く多文化共生が進んでいる。
・正看護師を目指すルートは複雑
・州ごとに制度が異なる
・英語力があればワーキングホリデーも可能
アメリカ正看護師資格取得/大学院入学・NCLEX-RN(アメリカでの看護師資格)取得を目指す方向け
・世界最先端の医療を学べる
・キャリアアップ志向
・高収入を目指したい
・州によって制度が異なる
ニュージーランドワーキングホリデー・有給インターンシップ
医療英語
・医療現場のホスピタリティレベルが高い
・豊かな自然の中で落ち着いて学べる
イギリス正看護師資格取得/大学院留学・看護教育発祥の地
・歴史ある教育機関で専門的な知識を深めたい
・イギリスの正看護師資格は取得が難しい
フィリピン医療英語(短期集中)・欧米圏に比べ格安でマンツーマン授業を受けられる

稼ぎながら経験を積めるオーストラリアでのワーキングホリデー・有給インターンシップを、特に費用面やキャリアアップを重視する看護師の方におすすめです。

何歳まで可能?看護留学のおすすめのタイミング

看護師の留学のおすすめのタイミングについて解説していきます。

年齢制限はあるの?

ワーキングホリデービザは、原則18歳から30歳まで(国による)という年齢制限があります。しかし、語学留学や海外の正看護師を目指す学生ビザ・専門留学には、基本的に年齢制限はありません。

人生の再スタートとして30代、40代から留学に挑戦する看護師の方も多くいらっしゃいます。

おすすめのタイミング

キャリア的には、看護師として3〜5年目がベスト。

臨床経験があることで海外でも信頼され、帰国後もスムーズに転職できます。

「少し立ち止まって、自分のキャリアを見直したい」と感じたときが、まさに行動のチャンスです。

円安が心配!留学の費用はいくら?

留学費用について悩んでいる画像

円安は留学費用に大きな影響を与えますが、留学の種類や期間、国によって大きく異なります。

留学の種類期間(目安)費用総額(目安)円安の対策
ワーホリ・有給インターンシップ6か月~1年間150万~250万円現地での収入で相殺可能。実質的な負担は比較的抑えられる。
医療英語コース(語学留学)3ヶ月50万~100万円フィリピンなど物価の安い国を選ぶ。
海外正看護師資格取得2~4年オーストラリア・ニュージーランド:250万円~

北米・イギリス:毎年300万円~700万円
長期的計画+現地アルバイトで補う。

確かに日本円での留学費用は高くなります。しかし現地の高時給で稼げるワーホリ・有給インターンシップであれば、むしろ円安はメリットになります。

留学後のキャリアパス

海外で看護師として働く女性の画像

留学で得た経験とスキルは、今後のキャリアにおいて大きな武器となります。

海外で正看護師になる

ワーホリ中に現地の医療現場での働き方を経験し、海外での永住権や正看護師資格取得を目指す道です。特に看護師は世界的に需要が高いため、専門性と語学力があればチャンスは豊富にあります。

キャリアップして日本で働く

看護師として働く

語学力を生かして外資系ホテルの医務室やインバウンド対応のクリニックで働くことができます。

総合病院の外国人担当としても活躍が可能です。

企業に転職する

さらに、企業転職という道もあります。看護師としてのスキルに語学力が加われば、外資系の企業に転職することも可能です。

医療通訳士として働く

看護師の経験と語学力を生かして医療通訳士を目指すこともできます。外国人患者が増加しているため需要が高まっています。

国際的に働く看護師になる

将来的に国際NGOや海外医療ボランティアで活躍することも可能です。

留学で得た経験とスキルは、グローバルなキャリアを築くための大きな財産になります。

まとめ|自己投資してみよう!

看護師の留学は、キャリアの可能性を大きく広げ人生を豊かにする最高の自己投資です。特に、高収入を得ながら国際経験を積めるワーホリ・有給インターンシップは最も注目すべき選択肢です。

もしご自身のキャリアについて悩んでいるのであれば、思い切って一歩踏み出してみてください!きっと素敵な未来が待っています。

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